どうもこんにちは、虫明誠造です。
ステルス値上げとはシュリンクフレーションとも言われる、商品の中身を減らして値段を据え置きにする実質的な値上げの事で、今は色んな会社がこのステルス値上げをしています。
お客さんはそれで喜ぶのでしょうか?企業の短期的な利益率の改善には役立つと思いますが、長い目で見るとお客さんはそういう企業から離れて行きそうな気がします。
現に私は以前クッキー菓子の「カントリーマアム」を良く買っていたんですが、30枚あった枚数が年々枚数が減っていき20枚になり、クッキーの大きさもとても小さくなりました。
気が付けば今は全然買ってません。
大手企業のスナック菓子や牛乳などもシュリンクフレーションして「便利な食べきりサイズ」とか「女性でも注ぎやすい」とか言ってますが、お客さんはそういう変化を待ち望んでいたんでしょうか?
私自身1本400円くらいする値段が高めの牛乳はたまには買いますが、900mlに減った牛乳を手に取った事は今のところ1回もありません。
コンビニの上げ底商品やパッケージでの誤魔化しを感じる商品も、自分自身が買った時にはとてもがっかりした気分になるのですが、企業はそれで良いのでしょうか?
伊藤園の麦茶なんかは、逆に「ステルス値下げ」と言われていて、値段は変わらず年々内容量が増えて行っています。お客さんの「こういうのが欲しい!」を実現していたらこうなったそうです。
ま、麦茶は原材料費とかが増量してもたかが知れてるってのもあるんだろうけど。
しかし、会社を経営していればどうしても値上げをせざるを得ない状況がある事もわかる。そんな時に見かけた「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業のCM動画。
実に上手いやり方だと思う。
多くの人はガリガリ君値上げするのか、でも頑張ったけどどうしても値上げせざるを得なかったんだな…と納得してしまうのでは無いでしょうか。
別に値上げの理由は何ひとつ言っていないのに!
どこの会社だって自社の商品やお客さんへの愛情があるだろう。
従業員の生活だって守らないといけないし、経営を健全に保ちながら、お客さんにも今まで通りに商品を手にとってもらいたい、でも量は減らせても品質は落とせない…ステルス値上げした企業の多くが、そんな苦渋の決断だったのかも知れない。
でも、だからこそ「伝え方」って大切だなって思った。