暗号資産の流行により、暗号資産がらみの悪徳商法・詐欺事件も増えてきました。
最近は暗号通貨のアービトラージ詐欺が流行しているようなのでご注意ください。アービトラージと言うのは、簡単に言うと場所によって価値の違う物を売り買いして儲ける手法です。
例えば定価で買えた人気ゲーム機を、メルカリで定価以上で売るようなイメージです。ゲーム機自体の価値は変わらないのに、場所によって生じる価格差を利用する手法です。
誤解の無いように予め言っておくと、本来アービトラージ自体は違法でも無ければ悪い事でも何でもありません。単なる価格差を上手に利用した取引なだけです。株を安く買って高く売るのと、本質的に大きな違いは無いでしょう。
今回問題になっているのは、仮想通貨で機械が自動でそのアービトラージをしてくれて、自分は何もしなくても儲かるという話で勧誘される詐欺。
何が問題なのかと言うと、上記のようなアービトラージのシステムトレードで、最近客を集めていた会社がサーバーにアクセスできなくなって今大騒ぎになっています。
このまま消息不明なんて事になれば、金が集まりに集まったタイミングを見計らってトンズラする、ポンジ・スキームと呼ばれる典型的な詐欺手口です。
自動でアービトラージしていた…てのも、本当には取引は行われておらず、画面上だけのハリボテの可能性すらあると私は疑ってますけどね。従来の同様の詐欺も大体ハリボテですからね。
ポンジスキームとは、典型的な詐欺の手口です。
会社名とか、何に投資しているか(実際はしていない)とか、パッと見は違ってもやっているのは上記の勧誘と集金のループに過ぎない。
過去にはエビの養殖だとか、和牛だとか、クリーンエネルギーだとか、とにかく金が集まれば何でも良いわけで、今回の暗号通貨のアービトラージも時流に乗った、ポンジスキームの一種かも知れません。
はっきり言って、そんな高利回りで確実に収益があがる堅いビジネスモデルなら、そんな個人から資金調達しなくても銀行がいくらでも融資してくれるって話なんですよね。