過ぎたるは及ばざるが如し?

興味深いニュースを見ました。

私がレシピと言って一番に思い浮かべるのは「クックパッド」なんですが、そのクックパッドの利用者が減少しているというニュースです。

理由はライバルサービスの乱立や、SNS利用やレシピの探し方の多様化など色々ではあるのですが、中でも「レシピが多すぎて決められない」という声が印象的でしたね。

以前クックパッドを使ってレシピを参考にし、料理を作り、何年か経って「あの時のレシピをもう一度見たいな」と思って、当時の事を思い出しながら検索するのですが、該当のレシピを見つけられなかったのを思い出しました。

有名であるがゆえ、王者であったがゆえに生じる不便だと言えます。サービスを提供する側としてはお客様に沢山の選択肢をと思いがちですが、逆にそれが不親切になってしまう事もあるんですね。

心理学の実験で、品数が多い店の方がお客の購買率は低かった…という話を思い出しました。

私は初めて入った飲食店で、注文に迷ってしまい店員さんに「どれが美味しいですか?」と訪ねた事は何度もあります。

そういう時に「どれも美味しいです」と言われると何の参考にもなりませんが、「お客様の好みもあるとは思いますが、私はこれが好きです」と教えて頂くと、結果的に料理自体の満足度も高いし、店員さんの店や料理に対しての愛情も感じて、その店を好きになれます。

「選択肢の量」というのは単純に目立つし、メリットとしてはわかりやすいですが、量が多ければ良いとも限らないという場合もあるって事ですね。